採血

病院で健康診断を受けました。

 

色々な検査を受けたのですが、いつでも採血が一番心に残ります。

 

わたしは採血をしてもらうのが好きで、特に自分の血液が管をすーっと通っていくところを見るのが本当に好きでずっと見ていられます。

 

今日もコーラみたいな色をしたわたしの血が試験管のような容器に溜まっていくのを見て生を実感できました。

 

 

後輩と犬とDQN

この間、後輩の家に泊まりに行きました。

 

わたしは枕が変わると眠れない人間なのであまり人の家に泊まることはないのですが、家の中でのわたしがあまりに鬱々としているのを見かねた後輩がわたしを連れ出そうとしてくれたので大人しく着いて行くことにしたのです。

 

夜の九時に梅田駅で待ち合わせをして、後輩の奢りでピザを食べて、たくさんたくさん歩きました。

 

後輩はルームシェアをしているのでわたしは歩きながらでも2人のうちに話せることがあればいいなと考えていたのですが、後輩はずーっとスマホをいじっていて深い話はあまりできませんでした。

 

わたしもまあ若いしそんなもんよね、と思いお酒を買って歩きながら飲むことにしました。

 

コンビニで缶チューハイを買って飲みながら難波まで歩きました。

 

コインパーキングに犬が寝そべっているのが見えたので写真を撮ったり、コンビニでトイレを借りたり、音楽の話をしたり、まあだらだらとあるきました。

 

家に着く直前になって後輩が突然友達と話に行くから先に帰っていて欲しいと言い出し、内心マジかよ…と思いましたが泊めてもらう身なので他人の家に1人で上がりました。

 

家の中にはルームシェアをしていると聞いていた女の子とわたしの知らない男が2人でちゃぶ台を囲んで酒を飲んでいました。

 

女の子は髪の毛がピンクでなかなかサイケな見た目をしていました。男の方は地味な顔をしていて、髪の毛も黒く、肌がすごく荒れていたのでどういう人達なのだろうと疑問を持ちましたが大人しく挨拶をして後輩を待つことにしました。

 

しばらく待っていると後輩が帰ってきたのですがよくよく聞いてみるとにきびの男は後輩の彼氏だということで、でもどう見ても彼は20歳すぎの様でした。私の後輩はまだ15なのです。

 

後輩が帰ってきてからは4人でだらだらとしゃべりながら酒を飲んだりお菓子を食べたりしていました。後輩の彼氏が立ち上がりたばこを吸うためにベランダに行くと言ったのですが、後輩はベランダの前で酩酊しています。どうするのやらと思って見守っていたのですが後輩の彼氏が突然後輩の腰を思いっきり蹴って後輩を起こしたのでわたしはたいへん驚きました。

カップルの無邪気なじゃれ合いとはいえ後輩が蹴られるところを見てしまったというよくわからない罪悪感と後輩の生活の荒み方に悲しくなりました。

 

わたしはたばこが嫌いなので、そろそろお風呂を借りて寝ようかなと声をかけると後輩も一緒に入ると言うので一緒にお風呂場へ行きました。

 

後輩の背中を洗いながら、一体どういう生活をしているのか、と質問しましたがまともに取り合ってもらえず無力な自分に絶望しました。

 

彼女が本当に幸せなのか、それだけでも確かめたかったのですがそれを確かめたところでわたしに他人の生活を立て直すことなどできるはずもなく、ただただ善意の第三者としてそこに存在する他ありませんでした。

 

久しぶりに後輩と同じベッドで眠りましたが体から情けないたばこの匂いがして眠れませんでした。後輩の彼氏とルームシェアの相手の女の子はリビングで事を始めようとしている様子で、わたしはどうしようもないのでマイスリーを飲みました。

 

翌日、眠っている後輩を置いて家を出ましたが家は前夜の騒ぎが嘘のように静かで、リビングに行くと後輩の彼氏とルームシェアの相手の女の子が窓から入ってくる不健康な朝の日差しにさらされて眠っているのが見えました。

 

朝食を食べに入ったカフェで携帯の画像フォルダを見ていると、犬だと思って撮った写真はコンクリートのおもしが積み上げられていただけのものでした。